氷や雪に縛られないウィンタースポーツのアスリートには、夏のトレーニングに工夫を凝らす余地がありますが、その目的は「ベースを作ること」だとナイトは言います。しかし、目的は「基礎を固めることだ」とナイトは言います。「すべてをカバーし、シーズンを成功させるための基礎があるプログラムを設計しなければならない」のです。

数ヶ月という短い期間に多くのことを詰め込むのは大変なことだ。そこで、寒冷地のスターたちがどのようにしてそれを成功させているのか、ナイト、フリースタイルスキーのグレーテ・エリアセン、エアリアル・スキーのウィンター・ビネッキに、お気に入りの夏のトレーニングについて聞いてみた。

ヒラリー・ナイト ハードに攻める

「私たちの夏は、最も大きく成長することで知られています」と、ナイトはナショナルチーム選手について語る。仕事柄、週5日ジムに通えるのは幸せなことで、できるだけトレーニングに楽しさを取り入れるようにしているという。

夏にトレーニングをしたい他の冬のアスリートへのアドバイスは、「ピリオダイゼーション」を必ず実践すること、つまり、ある一定の期間、1種類のルーチンに取り組み、その後、最大の結果を出すことだそうです。ナイトは、「3週間は、あるレベルのウェイト、重いか軽いかの天気、あるレップ数を行うことができます。次の3週間は、重いウェイトの代わりに速いペースのエクササイズを中心に行うかもしれません”。

建設的な有酸素運動を取り入れる方法として、ナイトはスプリント走、スライドボードの使用、ウィンドバイクの乗車、水泳、さらには彼女の夏のお気に入りのアクティビティのひとつである急流ラフティング、パドルボードを提案します。これらのアクティビティは、トレーニング中に「自分の時間」を作ることができる、と彼女は言います。

ナイトは夏になると、低脂肪、高タンパク、良質の炭水化物を中心とした栄養摂取を心がけます。「夏場は消費カロリーが増えるから、もっとたくさん食べないといけないの。普通の人が1日あたり約2,000カロリーを食べるとしたら、激しく運動した場合に何が必要になるか想像してみてください。

グレーテ・エリアセン 外に出る

「6月、7月、8月は、雪から離れ、いつもと違うことをしたり、太陽の下に出たりするチャンスです」とエリアセンは言います。”いつもスキーウェアを着ているので、冬の間に必要なビタミンDが体に行き渡らないんです”。彼女は夏の間、水泳、ロッククライミング、テニス、ゴルフ、水上スキーを楽しんでいます。

エリアセンさんは、体幹を鍛えるために、夏場は1日300回の腹筋をしているそうです。多いと思われるかもしれませんが、彼女は、”シーズン中は、より多く参加するため、体幹を強く保つのは簡単です “と説明しています。また、朝に150回、夜に150回と腹筋をすることで、運動を分割することもできるとエリアセンさんは言います。